まだまだ夏の暑さが残る9月25、26日と、管釣の聖地である関東地方へ遠征に出かけました。
2週間前の王禅寺についで、ハイペースでの巡業です。
今回は前日の24日に夜行バスで出発し、25日の朝一で試合をするという作戦です。
珍しく夜はある程度眠ることができ、気持ちよくキャプテンの待つ、成田市の駅へと向かうことができました。
さて1日目の試合会場は、キャプテン宅からわずか十数キロの距離にある、「釣りパラダイス」という管理釣り場です。
名前の通り、本当に「パラダイス」になることを期待しつつ、会場へと向かいました。
移動手段はもちろんキャプテンのNEW CARです。
前回は電車の時間のためにキャプテンに法を犯させてしまったので、今日は時間を気にせずのんびりとドライブを楽しみます。
しかしさっそく渋滞にはまってイライラモードの二人ですが‥
そんなこんなで釣りパラダイスに到着しました。
周りは山の中の住宅地という感じで、池の隣にはなぜか廃墟と化した要塞のような建物がありました。 これは間違いなくできます、メタルギアごっこが(笑)さっそく武器‥ではなくタックルのセットをし、受付へと向かいました。
どこからともなくラジオの演歌が流れてくるなぁと思っていたら、それは受付のおじいちゃんの歌声でした(笑)
この独特の雰囲気に驚かされつつも、予定通り一日券購入の旨を伝えました。
しかし逆に、「一日券ですか?!?!」となぜか一日券購入者が珍しそうな言い回し。
チケット購入後には、「今はトラウトはちょっと厳しいですねぇ」
そういうことですか‥。前回の王禅寺に続き、今回もシビアな勝負になることが予想できました。
ここの釣り場の特徴として、トラウトポンドの他に鯉・タナゴ・ヘラ・そしてバスポンドがあるのです。
去年の北方で釣れた、奇跡のバス(サイズ10センチほど‥)以来1年越しのバス開きをするべく、僕らはまずバスポンドへと向かいました。
雰囲気はまさに野池という感じです。
こういうタイプの池は‥‥僕にはまったく釣れる気がしません(笑)
キャプテンはさすが本業ということで、見事なキャスティング技術で、葦周りや小枝の下を攻めていきます。
僕はというと、早々と10分でトラウトポンドへ移動しました。。
トラウトポンドは完全にマッディーで、魚の様子はまったく見えません。
トラウトポンドは完全にマッディーで、魚の様子はまったく見えません。
そして思った以上に小さな池でした。
そんなポンドにはすでに先客が2人いました。
しかし、まったく釣れていない様子。
僕は気合を入れて、1番バッターのゴールドスプーンから攻めてみました。
アタリまったくなし‥
その後次々カラーチェンジ。
アタリほとんどなし‥
30分ほど過ぎたところで、ルアー回収寸前でようやくヒット!
しかし油断しすぎていたため、あっさりバラしてしまいました‥
その後はごくたまにアタリがある程度で、開始から1時間以上過ぎていました。
ここでバスポンドからキャプテンが帰ってきました。
バスの姿は確認したものの、ヒットさせることはできなかったようです。
どちらの池も相当シビアな世界です。
まったく釣れる気配がないので、ボーっとしながらキャスティングを続けていると、キャプテンが無言で近づいてきました。
その手に持ったネットの中を見ると、なんとマスがいるじゃないですか!
あとから来たキャプテンに先を越されてしまったので、焦りとともにキャスティングを続けますが、このシビアな状況は一向に変わらず。
気力は完全に失われてしまいました。
そして本当にボウズを覚悟しました。
1日券なんて買わなければよかった。
おじいちゃんの話をもっと聞いてあげればよかった。
お昼過ぎでしょうか。
おじいちゃんが3人程集まっています。
もはや最初の受付のおじいちゃんが誰か、見分けがつきません。
どうやら池の隅の網で囲まれた一角に大量のマスが固まり、これからその網を取って一斉放流するというのです。
そしてその数がなんと2000匹だそうです。
おじいちゃんが網の場所へと、手漕ぎボートで移動していきます。
そのボートの傾き具合が半端ではなく、ちょっと押したらすぐに水没してしまいそうなくらいです(笑)
僕はその作業の様子を気にしつつ、気合を込めてキャスティングを開始しました。
キャプテンはしばし、座りながらの仮眠です。
そこへ‥‥
ようやく待望のヒットになりました!
水面を切り裂く音で、キャプテンが目を覚ましました。
慎重にネットイン。
これで重かった重かった肩の荷がおりました。
さて、ここからついに始まるのです。
パラダイスの名にふさわしいパラダイス物語が・・・・・・・・
おじいちゃん達の作業の甲斐あって、放流効果が抜群に効いてきました。
ここからワンキャストワンヒット状態に入ります。
今までの静けさが嘘のように、僕らは水面に激しく音を立てさせています。
ポイントは島の横です。
キャプテンもスプーンで次々にあげていきます。
とそこへ今までより少し大きな引きが。
上げてみると、それはなんと大きなヤマメでした。
人生初のヤマメ、それもこんなグッドなサイズで、かつきれいな魚体。
パラダイス気分です。
さらに続けていると、今日一番の大きな引きの魚に当りました。
これは大物だ!と確信し、宅配便で送ってきたマイロッドを慎重に操り、見事にネットへと収めました。大きくて立派なきれいな魚体。
パラダイス気分です。
キャプテンに写真を撮ってもらったのですが、撮り終わったところでおじいちゃんが、
「早く水に戻して!!」
と大声で叫んできました。
今までで最短の写真撮影でした(笑)
ところがこのファイトを楽しませてくれたマスくん、リリースしても元気がありません。
水面をバシャバシャさせ酸素を送ったり、尻尾をつかんで前後に揺するも、一向に回復しません。
それを見ていたおじいちゃんが救命措置を交代し、やさしくいたわるようにマスを手当てしました。
患者への声かけも忘れません。
「おい、いくじなし。どうした。」
僕はこの光景が、おじいちゃんが愛するおばあちゃんを看病するときのような様子にしか見えませんでした。
キャプテンと二人で感動しました。
一つの命を大切にする気持ち。
釣り人なら誰しも持っていなければならないこの気持ちを、改めて考えさせられました。
そんなこんなで夕方になったので、今日の宿がある新宿を目指し、釣りパラダイスを後にしました。
一時はどうなることかと思いましたが、おじいちゃん達の努力により、気持ちよく終わることができました。
ここのスタッフ(何度も言いますがおじいちゃん)の魚に対する思いやりの心は、どの管理釣り場よりも強いと思います。
このような管釣りを経験できたことは、間違いなく今後のプラスになると感じました。
さて新宿へは高速を使います。
途中ディズニーランド、お台場等、車から景色が見れたということで、新鮮で一人興奮していました(笑)田舎者に取ってはあこがれの花の都東京、レインボーブリッジからの景色はまるで香港を思わせるものでした。
橋の上からその景色を眺めているカモメは、世界一贅沢なヤツです(笑)
途中東京名物の渋滞に巻き込まれましたが、無事に新宿にある「東○ビジネスホテル」に到着しました。
ロビーには中国からの団体と見られる客がたくさんおり、ちょっとした海外旅行気分になってきました。
部屋はかなりせまく、ベッドの間隔もキツキツなのですが、寝るためだけの僕らには関係ありません。何せキャプテンは床でも寝れるんですから(笑)
休む間もなく、腹ごしらえに新宿の街へと繰り出しました。
協議の結果、ステーキを食べようということで店探しをし、1軒のステーキ屋へ入りました。
おいしいステーキに満足し、ここから30分程、自由行動です。
ホントにまるで海外旅行の気分です(笑)
僕が目指したのはやはり(?)ドンキホーテです。
靴のコーナーをブラり。
前回の反省点、「安物買いの、銭失い」にならないよう注意して見ていましたが、やはりドンキならではの安さに心が揺らぎます。
こうなったら選択肢は「安物買いの、衝動買い」しかありません。
さっそくマイサイズを探してみますが、あいにく0.5センチの差で置いてありません。
試しに大きいサイズを履いてみますが、しっくりくるはずがありません。
泣く泣くドンキを後にしました。
この借りは名古屋のドンキで返します。
キャプテンとアルタ前で落ち合い、ホテルへと帰りました。
大浴場で汗を流しますが、あとから入ってきた猿岩石風の二人組みが、あろうことか体を一切流さずにそのまま湯船に入り込んだのです。
おまけに湯船の湯を口に含み、その水でうがいをする始末。
いったいどういう神経をしてるのでしょう。
この浴場は温泉ではなく単なる湯で、しかもこんな猿岩石が入った湯に長居ができるわけがないので、すぐに上がって部屋に戻りました。
その後はテレビを見つつ、タックルの準備をし、朝から行動した疲れがたまっていたので、すぐに就寝としました。
キャプテン、長距離の運転、ありがとう。
渋滞の中のクラッチ操作、お疲れ様でした。
1日目はいい釣りができて、おいしいものが食べれて、新宿も見て回れて、かなり充実していました。
明日も朝から、今度は一路埼玉へ向かって出発します。
明日の釣果を期待して、おやすみなさい。
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